水谷健吾の作品について

 これまでの作品

●漫画

『食糧人類』原案(累計200万部突破)

●小説

ノベルアプリ「comico」「TELLER」「PEEP」様にて多数掲載中

 

●舞台関係 

・『捏造タイムスリップ』脚本(2019年 佐藤佐吉優秀脚本賞)

youtu.be

・『マイナス1回目のプロポーズ』脚本

・『幽霊が見えない部屋』脚本

・『不幸な結末』脚本・演出

youtu.be

 

・『ソウル・ザ・ペアレンツ』脚本・演出

・『舞台浸水』脚本・演出

youtu.be

 

●YouTubeチャンネル「ACTTRACT」(チャンネル登録者数10,000)

思考実験、哲学的な内容を取り上げています。

 

●note

 

 

これまでの実績

・漫画「食糧人類」200万部突破

・「DAIV MOVIE CONTEST 2017」優秀賞

・オンライン授業サービス「schoo」様にて小説講座を担当

・「54字の物語 怪」にて作品掲載

・日清ヨークと54字の物語のコラボ商品「54字の冬物語」にて作品掲載

・YouTubeチャンネル「AcTTRACT」 チャンネル登録者10,000人

・舞台『捏造タイムスリップ』が2019年佐藤佐吉優秀脚本賞を受賞

 

お仕事の依頼について

・小説執筆、漫画原作(原案)のご依頼は、原稿料と合わせてご連絡ください。

・舞台脚本に関しては、集客や広報のお手伝いに応じてチケットバックを適応するなど、劇団様の事情に合わせたご提案も可能です!

Twitter:@mizutanikeng

メールアドレス:mizukenrisu@gmail.com 

 

「シュタインズゲート」にハマってしまった

「シュタインズゲート」を観ました

始まりと終わりのプロローグ
 

 

「シュタインズゲート」を観終わりました。

ざっくりと説明すると、

偶然にも過去にメールを送れる機械を発明してしまった中二病の大学生が、バタフライエフェクト的な世界で何度も過去を改変しようともがく 

 という物語。

 

「シュタインズゲート(2011年)」が全25話

「シュタインズゲートゼロ(2018年)」が24話

さらに「劇場版シュタインズゲート」も公開され、とにかくボリューミーなアニメです。

 

で、それを観終わりました。今!

 

昨日の24時から「シュタインズゲートゼロ」のラスト4話くらいを見はじめて、今、朝5時です。

 

むっちゃ眠い。今日も昼過ぎから予定がある。

でも、それ以上に頭の中で色々な感情が渦巻いていて「これは寝れねえな、寝てられねえな」ということで、こうしてブログ書いています。

 

本当に言いたいことがたくさんあるし、文字でその魅力を言いあらわせる自信はないんですけど、あえて一言にするのなら、

 

 

 

面白かった

です。

 

いや…正直、自分でも驚いていますよ。 

日々言葉と向き合う、作家という職業をしていて

そして、この作品を見ることでこれほどまで感動しているのに、

 

 

出てきた言葉が「面白かった」て。

存在しないことの切なさ

この作品、中盤までは「過去変えられるぞ!やりたい放題じゃん!」と、明るい雰囲気が続くのですが、後半の回からはどうしようもない閉塞感と切なさが作品全体を覆い始めます。

 

それは、何度やり直しても逃れることができない不可避の死であったり、

「好きな人と互いの気持ちを確認しあった」という事実自体が消えてしまうことであったり、

「過去を変えて望んだ未来がある」という自覚がない仲間にその事実を伝え、本人にとって悪い方の過去へと変えることを承諾してもらったり。

 

そしてなにより、「シュタインズゲートゼロ」で中心となる「好きな相手が死んだ世界線で生き続けなければならない」という展開が切ない。

 

もちろん日常的なワンシーンとか、ほんわか系な瞬間もあるのですが、

しかし、より一層それが「運命」や「時間」という圧倒的な存在を際立たせているんですね。

アニメすごい

実幼い頃にテレビで見ていたものを除けば、能動的にアニメを観るのはこれが初めてです。

「シュタインズゲート」を通し、アニメの素晴らしさというか、アニメならではの表現に感動しました。

 

特に、途中の回からOP曲が2番になったりするパターンがアツい!なんてニクい演出!

 

しかもよくよく聞くと、ここまで見たからこそ分かる歌詞になってたりするんですね!

 

ドラマにもある手法だとは思うのですが、アニメの方がより作品にマッチした曲になりやすいのかなと思います。

 

ということで!

 

とにかく、シュタゲ(通の人はこうやって略します)がむっちゃ面白かったです!

僕の中では今期イチオシです!

 

風来のシレンで不条理を学んだ

風来のシレンとは

不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス - PSVita

不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス - PSVita

 

 「風来のシレン」というゲームがあります。

「不思議のダンジョン」と呼ばれるシリーズで、入るたびにダンジョンが変わり、死んだら全てのアイテムを失うという仕組みが特徴です。
 
 
一手の間違いが全てを水の泡に変え、落とした涙は数知れず。
アイテムや武器の強化に時間をかければかけるほど、「俺が費やしたこの時間はいったい…」と呆然としてしまう。
 
しかし気づけば「大きなおにぎり」を片手に、再びダンジョンへと向かっている。
そんな不思議な魅力を持ったゲームでございます。
 
僕はこのゲームを通し、「人生にセーブポイントなんてない」ということを学びました。なんとも皮肉な話です。
 
今日はそんな風来のシレンについて語りたいと思います。
 
いくよー!

「風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!」

不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!

不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!

 

 僕が初めて買ったのは「風来のシレン2」

 

これがもう名作中の名作でして、シレンシリーズの中で指折りなのはもちろん、64シリーズ、ニンテンドーシリーズの全ソフトの中でも屈指の名作だと言われています。
 
今調べたらこれ、95年に出ているんですよ!すごない!?
バブル終わってすぐに出てんだよ?復興の象徴と言っても良いでしょ!?
 
当然、今でもその人気は根深く、シレンシリーズの最新作が出るたびに「そんなことより、2のリメイクを出してくれ」と囁かれているほど。
 
もちろん僕も囁いています。
「シレン2やりてえよぉ!城つくりてえよぉ!城、作らせてくれよぉ!」と。
 

「風来のシレン2」の魅力 

ざっとこの「風来のシレン2」の魅力を説明しますと、
 
・鬼に対抗するために城を建築するというワクワク感
・村人や仲間と一緒に鬼ヶ島へ向かう緊迫感。
・「お供でござるか?」
・鬼退治後に現れる、モンスター王国や中腹の井戸、開かずの扉といった裏ダンジョン
 
やっぱ注目して欲しいのは城造りですね。

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シレンには「表」となるメインストーリーがあって、それをクリアした後に解放される「裏」のダンジョンがいくつもあります。
裏は難易度高いんですけど、表は万人向けというか、だいぶ優しさが残っているんです。
 
それゆえに、表は単調になりやすい。裏に向かうための作業になりやすい。
 
でもシレン2は違うんです!!
 
表の城造りが面白いんですよ!!!
 
ダンジョンで拾う素材を集めて城を作り、しかも定期的に鬼がやってきてそれを壊しにくるという、まさに現代の賽の河原!
 
マジで理不尽!途中まで村人、全然協力してくれねえし!
こちとら、お前らのためにやってんだぞ!
 
 
また、城造りの最中は、夏祭りがあったり、シレンに恋する鬼がいたり、綺麗なお姉さんがいたり、ダンジョン攻略とは一切関係ないイベントが盛りだくさん!
もう、本当に盛りだくさん!当時は正直、「スキップしたい」と思っていました。
 
なんとか城を完成させたあとは、鬼ヶ島に行って、それをクリアしてようやく裏ステージ。
 
もうね表だけでお腹いっぱいなのよ。
  
まぁ、当時の僕は鬼ヶ島の中ボス「ガラハ」で毎回死んでいたんですけど。
 
でもなんどもやり直すくらい大好きでした。
 
わかる?
勝てなくても楽しかったというこの感覚!
純粋じゃない!?むっちゃピカピカしてない!?
 
ちなみに僕の家の裏にはちょっとした山がありまして、妹と弟を引き連れて「ここから中級にいける」とかやっていました。
 
もちろん僕がシレンで、妹はアスカ、弟はリクです。
リクとかゲーム中で速攻死ぬで、弟も死んだことにして置き去りにしてました。最悪や。

「風来のシレンGB2 砂漠の魔城」  

風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~(通常版)

風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~(通常版)

 

 中学に入り「風来のシレンGB2 砂漠の魔城」を買いました。

ゲームボーイカラーです。「シレンが出るぞ、シレンが出るぞ」というCMは今でも鮮明に覚えています。
 
これはもう完璧にやり込んだんですよ。
 
表ステージもクリアし、裏ステージもクリアし、最強装備である「マムルの剣」「マムルの盾」を手に入れた時、僕は初めて徹夜というものを経験しました。
 
「あれ、外が明るい」という感覚を知ったのはあれが初めてです。
シレンが僕に、大人の世界を教えてくれたんです。

そしてスマホアプリ登場

あれから15年が経ちました。
なんだかんだ、疎遠になっていたシレンなんですけど、つい最近スマホアプリで登場したと聞き、ふと思ったんですね。
 
あぁ、これだったんだって。
 
 
ずっと引っかかっていたんですよ。
 
日々を過ごしながら、何か大切なことを忘れている、でもなんだろうみたいな感覚。「君の名は」状態だったんです。
 
でもわかったんですよ。その名はシレンだったんです!
 
 
ということでアプリをインスールしてひたすらに遊びました。
 
 
まぁ、こっちは15年前にやりこんだ経験と、15年分の社会経験があるわけですからね。
 
メインストーリーはさくっとクリアして、クリア後に出てくる裏ダンジョンもひとしきりクリアし、「魔蝕虫の道」っていう全てのアイテム、武器、仲間を持ち込んでOK、でも99Fまであるよっていうダンジョンに挑戦しました。
 
このダンジョンがこれまでで最も長い戦いになることは、攻略サイトを見て(この辺がアラサーの知恵ですよね)分かっていました。
 
当然、準備にも時間がかかります。
 
 
一例を挙げると、武器は火迅風魔刀。これは「カタナ」を+50まで鍛えたらできるものなのは皆さんご存知だと思うんですけど、その火迅風魔刀をベースに、ミノタウロスの斧、ドラゴンキラー、ドレインバスター、妖刀かまいたち、一ツ目殺し、三日月刀、斬空剣の効果を付け合わせました。
 
盾もそれくらいのゴリゴリのモノにし、透視の腕輪と回復の腕輪、有能なモンスターの肉、杖、巻物を保存の壺に詰め込んで、ダンジョンへと向かったのです。
 
 
 
 
 
 
 
77Fで死にました。
 
これね。ほんとシャレになんないくらい、落ち込んだんですわ。
 
いや違う。それはちょっと違うわ。
厳密には死んだ直後の状態って「落ち込み」じゃないのよ。「呆然」なのよ。
 
 
ほらポケモンとかであるじゃん。バトルに負けると「目の前が真っ白になる」って描写。
あの時、本当に目の前が真っ白になっているプレイヤーってほとんどいないよね?
 
そりゃそうだよ。
だって直前でセーブしてるから!
 
「あー、死んだ。もうちょいレベル上げるか」くらいの感覚でしょ。
甘いから、お前ら。シレンはそういうの通用しねえから!!
 
文字通り、本当に目の前が真っ白になるんだよ。
「え…?」みたいな。
 
現状が認識できなくなるんだよ!
現実の波と実感の波のズレがすごいから。初期微動継続時間が半端ないのよ!
 
 
昔さ、「飼っていたペットを死なせた子供が、再起動させようとした」っていう、「最近の子供は…」みたいな論調で語られた話を聞いたことがあったんだけど、
 
それ、超わかる!!!
 
現実を否定したい感じ、超わかる!再起動してええ!リスタートしてえ!なかったことにしてえ!
って感じなのよ、球磨川さん探しちゃうのよ!!
 
 
ちなみに、余力あったんすよ。
アイテムとか全然残っていたんすよ。
 
「あと20Fくらいあるし、ここは節約、節約」とかいっていたら死んだのよ!
 
 
実はこのアプリ版シレン、「復活の草」っていう「所有していることで一度死んでも復活できる」ってアイテムがむちゃくちゃレアなのね。
 
他のシリーズはならけっこうサクサク出てくるんだけど。
 
もちろんそれがこのゲームの緊張感を担保していると思うし、そのシステムに異議を唱えるつもりは毛頭ないんだけど、でもね、でも一個持っていたのよ!!!
 
だけどゲイズのせいで飲んじゃったのよ!!
 
 
あぁあああああああああああああああ!
 
それなきゃ、絶対クリアしてたわ!
 
ってか80Fまでいけば、死神の肉とエーテルデビルの肉で逃げきたんだわ!
 
くっそおおおおおおおおおおお!
 
 
これって多分、恋人に振られた時の感覚に近いのよ!
 
もっとこうしたら良かった、もっとちゃんと考えれば良かった。
もしやり直せるのなら、あの時に戻りたい。いつでも探しているよ、どっかに君の姿を。昔のホーム、路地裏の角。こんなところにいるはずもないのに…
 
みたいな!
ワンモアタイムワンモアチャンスなのよ!!!!!
 
 
ということで、僕のシレン人生は一旦の区切りがつきました。
 
しかし、時間が経てば、再び冒険に出てしまうんだと思います。
 

【悲報】水谷健吾、5時間スベり続ける

生配信企画をしました

水谷健吾です。作家YouTuberをしています。

www.youtube.com

「アクトラクト」というチャンネルで映像作品や企画を出していて、前回、生配信をしました。

当初は1時間程度の予定だったのですが、なんだかんだ5時間ほどやってしまいました。

 

配信中に視聴者さんがタグを作ってくれたり、フォローを一気にしてくれたり、

本当に素晴らしい回になったのですが、

 

 

実は僕、ずっとスベっているんですよ

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(サムネの時点でスベっている一番右の水谷氏)

生配信とはなんたるかを理解していない水谷氏

この配信、僕は最初の1時間と最後の30分くらいしかいません。

で、盛り上がり始めたの僕がいなくなってからなんですよ。

 

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(いなくなった途端、むかしの写真を晒される水谷氏)

 

このチャンネルを作ったのは僕です。

  

‥‥なのに僕がいない方が会話が盛り上がるって一体全体どういうことだ!?

いつのまに自分は、鬱陶しいOBみたいな立場になってしまったのか!?

 

そんなわけがない!!!

 

 

ということで、

5時間の動画を最初から最後まで見返してみのですが、

 

 

 

やっぱり僕がいる時はスベっているんですよね

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(空気の重さを否定できないワンシーン)

生配信を理解している23歳たち

この生配信、2時間すぎた頃から「ささはる」「マリー」の2人だけになるのですが、

彼女たちが本当に素晴らしいなと思ったんです。

 

なんていうか、相手に委ねている感っていうんでしょうか。

本当にその場で生まれた話題を拾って、一人一人と会話をしているのです。

 

きっと彼女たちは生配信とはなにかを本能的に理解しているのだと思います。

 

いつも挙げている動画を「パッケージされた作品」とするのなら、生配信は「視聴者のみんなと一緒に作っていく動画」

 

 自分はそのことを全然わかっておらず、一方的に用意していた話をしていただけだなと。

タグができた!

前述した通り、この配信中に

#AcTTRACTリスナーと繋がりたい

というタグを視聴者さんが作ってくれました

 

これが本当にめっっっっっちゃ嬉しかった!

 (この機会に自分のフォロワーも増やそうと企む水谷氏)

 

そして同時に「あぁ、コミュニティって感じだな」って思いました。

コミュニティとは?

「コミュニティが大事」とあちこちで言われはじめた昨今ですが、まだまだ多くの人は、

「作品を提供する側」と「される側」で考えてしまうのではないでしょうか。

 

ではなく、視聴者さん同士でコミュニケーションが生まれ、仮にアクトラクトが関わっていなくても、その輪が広がっていく。

 

今すぐお金になるとか、チャンネル登録者が増えるとかに繋がらなくても、そういう関係性を大事に作っていくことが一番大事なんじゃないかと思いました。 

 (このブログでも自分のフォロワーも増やそうと企む水谷氏)

 

とにかく大好きな思考実験について語ってみる

思考実験が好き過ぎてやまない

水谷です。脚本家YouTuberしています。

最近「最高実験」にハマっていまして、もう四六時中、思考実験のこと考えています。

 

ということで、今活動しているYouTubeでも企画動画として扱ったり、物語の題材にしたりしているので、それもあわせてご紹介していこうと思います!

思考実験って何?

という方もいらっしゃるので簡単に説明すると、

「頭の中だけで出来る実験」

です!

 

はいっ!!!!(断定)

「トロッコ問題」

「思考実験」として有名どころといえば「トロッコ問題」。

線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。

この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。

A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。

しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。

 

A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか? 

どうです?

どうですか?このジレンマッ!

 

このように、確実な正解不正解はなく、頭の中でその状況を想定して議論できる問題が「思考実験」です。

 

ちなみにその時の動画はこちら!

www.youtube.com

「水槽の脳」

僕が一番大好きなのが「水槽の脳」。

「あなたが体験しているこの世界は、実は水槽に浮かんだ脳が見ているバーチャルリアリティなのではないか」という仮説。

平たく言えば「マトリックス」の世界です。

先ほどの「トロッコ問題」は「どっちを助けるのか」というジレンマに焦点が当てられていました。

 

対して「水槽の脳」は「荒唐無稽だけど絶対に否定することができない仮説」

 

今僕たちが見ているもの、感じているものは、全て脳みそに流された電気信号でしかなかった。 

そう考えるとゾクゾクしません!?

 

(「水槽の脳」を基にして作った図解です) 

 

www.youtube.com

(「マトリックス」を始め、「胡蝶の夢」や「邯鄲の枕」、星新一さんのショートショートについて語った企画動画です)

 「世界5分前仮説」

「水槽の脳」と似た題材として「世界5分前仮説」というものもあります。

これは、この世界は5分前に作られたばかりで、それより昔の記憶は神様(的な超人)が植えつけたものに過ぎない」という仮説。

 

これも最初に知った時、ゾクゾクが止まらなかったんですよねー!

 (図解で表すとこんな感じ)

「5億年ボタン」

聞いたこともある人が多いであろう作品。

そのボタンを押すと、何もない空間で5億年過ごす。そこでは餓死などの心配もないが、寝る事も出来ない。

5億年が経過すると、全ての記憶が消去されて元の場所へ戻り100万円を入手できる。

つまり、ボタンを押した直後に100万円が出てきた様な錯覚に陥るが、実際は気が狂う程の5億年を過ごしている。

www.youtube.com

(「5億年ボタン」をベースに僕が脚本を書いた映像作品です)

 

ちなみにこの「5億年ボタン」という話、「みんなのトニオちゃん」という短編集に収録されています。 

みんなのトニオちゃん

みんなのトニオちゃん

 

「幸福度を225倍にしたらどうなるのか?」「5次元の世界ってなんのことだ?」など、ここに載っている他の話も哲学的で面白いのでぜひ読んでみてください!

www.youtube.com

(みんなのトニオちゃんについて語った動画)

 

www.youtube.com

(続編を買った時の動画) 

「ギャンブラーの誤謬」

 他にも思考実験としてあるのは、「直感で出した答えと、数学的な答えが違う場合」の問題。

 

例えば「ルーレットで9回連続で赤がでた時、次に出るのは赤と黒どっち?」といったような。

もちろん可能性は五分五分です。

しかし、もう少し複雑な状況に直面した時、人はあっさりと直感で出した答えを選択してしまうこともあります。

www.youtube.com

(詳しくはこちらの動画で)

思考実験を楽しむための本

思考実験を開設した本はいくつかありますが、僕がオススメするのは次の2冊。

「33の思考実験」「100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか」

33の思考実験

まずオススメなのはこちらです。

最初に説明したトロッコ問題に対し、

「太った男を突き落としてトロッコを止める場合は?」などの条件を加えたり、また舞台を「臓器問題」に変えることで、僕たちの感じ方がいとも簡単に覆ってしまう過程を楽しむことができます。

論理的思考力を鍛える33の思考実験

論理的思考力を鍛える33の思考実験

 

100の思考実験

次にオススメはこちら。

一つ一つの事例に対しての解説は少ないですが、100の事例の思考実験のうち、互いに関係し合っていたり、少し条件を変えただけであることを明示してあるので、何度読んでも楽しめます。

 

本書で書かれていない組み合わせを見つけることで、独自の思考実験を発見できたりするかもしれません!

100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか

100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか

 

 

 

 

 

 

 

略語に見えない略語に断固反対したい

 

タイトルが全てなのですが、

 


僕は今、略語に見えない略語に憤っています!

 


正確に言えば、

略語に見えない略語に略してしまう人

に憤っている…ッ!

 


なんのこっちゃだと思うので、具体例を出します。

 


僕は大学生の時、西武新宿線沿いの「東伏見(ひがしふしみ)」という駅の近くに住んでいました。

 


まだ上京して日が浅い頃、サークルのイベントに向かうため、近くに住む友人が車を出してくれることになったのです。

 


その友人は僕に言いました。

 


「朝8時に伏見で良いよね?」

と。

 


「伏見?」

まだ越してきたばかりの僕は、一瞬、考えるわけですよ。

 


もしかして伏見駅というものが存在するのだろうか?

 


たしかに東伏見があるのだから、西伏見や南伏見、北伏見があってもおかしくない。

 


当然、その真ん中にあるのは「伏見」だろう。

 


ということで彼に聞くわけです。

「伏見駅って、東伏見のこと?」

「当たり前でしょ」

 


わかります?

 

 

 

 


この当たり前でしょという発言、ここに地元民の驕りが現れているんですよ!!

 

 

 

そりゃお前はここにずっと住んでて「伏見駅」が存在しないことも知ってるかもしれんよ?

 

でも、こっちは越してきたばかりなんじゃぁあああああああああ!!

 

 


まるで僕が、

「朝8時に駅前のマックね」

「え、マックって、もしかしてマクドナルドのこと?」

と答えたみたいな反応!!

 

 

 

「俺、関西出身やからマクドって言ってもらわな、分からんわぁ」

と挟んでくる大阪のプライド捨てきれてない上京組かよ!!

 

 

 

ちなみにですね。

今、僕が住んでいる駅でもそうなんですわ。

 


東西線の「原木中山」って駅なんですけど、地元の人は「原木」って言いますかね。

 


だからさぁ!!!

その言い方だと、「原木駅」が存在するっぽいじゃん!!!

 

 

 

何度も言います。

略すこと自体は構わんのですよ。

 


でも「略した結果、それ自体が存在しそうな略し方」が嫌なのですわ。

 


たいてい上だけ、下だけを取るとこうなりますよね。

 

それが驕りなんです!

新参者への配慮のなさに繋がってるんです!!

 

 

 

ちなみに、東伏見時代に知り合った友人で、Aという女性がいるんですけど、彼女はよく略す人なんですよ。

 

 

 

バーベキューを「バーベ」って言ってましたからね。

 


「今年の夏、バーベしなかったなぁ」とか平気で言いますからね。

 


筋トレの話かと思うじゃないですか。

 


衝撃的すぎて、3年経った今でも鮮明に記憶に残ってますから。

 


でも、Aはどこ吹く風で、

「そんなこと言いましたっけ」と平気で生ビール飲んでますからね。

 


5分後には、「今年の夏はワンオクのライブ行きたいな」とか言ってますからね。

 


まぁこれは良いんですけど。

僕もワンオクって言うんで。

 

 

 

ただ、「バーベ」も「ワンオク」もこれはオッケー!!

だって、なにかの略語だと分かるから!

 


やっぱり許せんのは「伏見」と「原木」です。

 

 

 

ということで、僕は一貫して「ひがふみ」「ばらなか」と略してました。

 

 

 

 


「それはダサいっす」

とAには言われました。

「キュリオス」ヤバかったんだけど

シルク・ド・ソレイユ 「キュリオス」

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水谷です。作家をしています。

「キュリオス」見てきました!

www.kurios.jp

初サーカスです!初カス!

 

もうね、むっちゃ良かったよ!!

実は最初から泣きそうだった

まず、最初にキャストの皆さんが登場するシーンでウルッと来たからね。

ちなみにこれ、「グレーテストシャーマン」もそうなんですよ。

www.foxmovies-jp.com

最初の「ショー」のシーンでちょっと泣きそうになってんの。

 

 

「あぁ、ムッチャ楽しそうにしているけど、ここに来るまで色々な苦労があったんだろうな」と、勝手に背景を想像して、グッと来ちゃうんですわ。

 

あと、「それぞれのスペシャリストが集まってる図」に弱いんですよね

「彼らがここでこうやって出会えたのは、きっと……奇跡なんだろうな」とか思うわけ。

1人として本名知らないのに!!

失敗するかもという緊張が感動を作る

今回の「キュリオス」は大枠のストーリーがあって、どこかミュージカルぽい雰囲気でした。

でも、そこはサーカス! 

 

「おいおい、危ないぞ」

と手に汗握る場面のオンパレード。一歩間違えれば命すら落としかねません。

 

「これはすごい方法だな」と思いました。

 

とにかく大技の前は場が緊張で満たされます。そしてそれを、音響と照明が最大まで煽りに煽る。

観客は自然と音楽に合わせて手拍子をし、「頑張れ!」と心の中で応援してしまいます。

 

いや「頑張れ」っていうか、もはや「気をつけて」ですよね。

とりあえず怪我だけはしないで!って感じ。

 

 

で、タメにタメて……見事成功!

そしたらもう感動の嵐です!拍手喝采!

 

直前でドキドキして多分、この上がり幅がエゲツないんです。

 

そして会場は、「みんなで一緒に頑張ったね」といったような多幸感に包まれます。

これはサーカスならではだなと。

キャストさんがかっこええ

あと、本当にキャストさんがカッコええのです。

もちろんイケメンだとか、筋肉すごいとかありますけど、個人的に好きだったのが、彼らの表情。

 

常に彼らは笑顔なんですよ。

そりゃエンターテイナーですから。もう終始ニコニコしっぱなし。

 

しかし、大技の直前。その瞬間だけは一気に真剣な顔になります。

 

それがもう、

無茶苦茶にカッコいい!!!!

全部面白かったか?

ただ全ての演目が面白かったかと言われると、実はそうでもないんです。

「手を人間に見立ててリアルタイムで映像にして流す演目」とか、正直ちょっと眠かった。

 

この辺りは、好みの問題でしょう。

 

あと、後ろの席に子供がいたのですが、演目が終わるたびに「もう帰れる?」と親に聞いていて、

「あぁ、無理やり連れてこられたんだろうな」

と思っていました。

 

これはなかなか難しい問題です。

「親御さんにとっては、幼いうちから一流の芸術に触れてほしいとうい気持ちはあるはず。

 

でも、もしかしたら周りに迷惑をかけるかもしれないし、何よりも子供の世話をしていたら自分が集中できない。

だったら連れてこないのが正解なのかも。

 

ただ、それって子供の可能性を潰してしまうことにもなるし、もしかしたらこのサーカスとの出会いがこの子の人生を大きく変えるきっかけになるかもしれないぞ……。

ううむ……」

 

と、もし自分に子供がいたらどうするかを考えたりもしていました。

この間、パフォーマンスは一切、頭に入ってきてません。

 

ただ、全体としては非常に面白かった。 

この感動を生かしたい

今回のサーカスを見て、僕が「うぉおお!」と興奮した内容は既に述べた通りです。

こういうの…やりたい!

 

とはいえ、今すぐサーカスなどできない。(そして別に「サーカス」をやりたいわけじゃない)

 

でも、このサーカスで感じた「うぉおお!」という感動は、やっぱり自分の作品に応用したいんです!

 

完全に僕の予想ですけど、「ラーメンズ」小林さんの作品って、サーカスの要素がけっこうあるんすよ!

難易度の高いパフォーマンスや長文の暗記セリフが要所要所で入ってたり、音楽や世界観もサーカスっぽい雰囲気の時がたまにある。

 

もしそうなら、これってサーカスで感じた興奮を「演劇」に落とし込んだのではと思いました。

www.mizutanikengo.com

パクリにならないためには?

今、小説を書いたり映像作品を作ったりしています。

そして、「うぉおお!」と興奮する作品を同じジャンルから見つけちゃうと、どうしても、二番煎じになるんですよね。

 

だから、「うぉおお!」という興奮を全く別のところで得て、その感動を自分のフィールドで表現する。

 

それが海外の作品なのか日本の作品なのか、最近のトレンドなのか古典芸能なのか分かりません。

ただ、

「うぉおお!」をもっと見つけたい!

この世にはまだまだ知らない「うぉおお!」をもっと知りたい!!

 

てか、そう考えるとさ、

無限じゃん!この世界って、無限じゃん!!

二足の草鞋(わらじ)を履く

今、このブログ書いていて思ったのが

「二足の草鞋」の利点てここなのかなという話。

 

ホリエモンさんの多動力でこの点に関して言及されていて話題ですが、

 

www.mizutanikengo.com

 

確かに表現の場をいくつも持ってれば、

自分が表現しているフィールドで別の人の作品に「うぉおお!」と思っても、

それを別の場所で使えるんですよね。

 

だから、言葉にすると「教養」みたいな固い言い方になりますが、

色々な分野の「うぉおお!」に触れて、なぜ自分が興奮したのかを知ることが、将来的にはクリエイターにとっての財産になるんじゃないかと思いました。

 

以上です!もしよかったら参考にしてみてください!

インプットは大好きな作風を見つけるために行う

インプットって何のためにするの?

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水谷です。今回はインプットについて。
 
表現を生業にしている人間として、インプットとして他の人の作品に触れることはとても重要性なものと理解しています。
 
それは一体何故なのでしょうか?
 
なんか大事な気がします。
やらないよりやった方が良い気がします
なんとなくスキルアップしそうな気がします
 
 
それについて少し腑に落ちたことがあるので書いてみます。

真似したい作風を見つけるため

それがタイトルにもある「大好きな作風を見つけるため」です。
 
 
例えば小説を1000冊読むのは、1000冊読んだこと自体が尊いのではないんです。
 
もちろん、表現のテンポが身に染みたり、語彙力が増すことあるかもしれません。
 
しかし、実はその過程で「自分のツボが分かること」が一番の財産になるのだと思います。
 
「こんな作風を書いてみたい!」と思える作品に出会うため、手当たり次第に色々な作品を読み、自分の嗜好性の可能性を広げていく。
それこそが創作の糧になるのです。

真似を恐れない

具体的にどんな糧になるのか?
 
僕の場合、「こんな話を書いてみたい」と思ったら、その衝動に任せて思いっきり真似するようにしています。
 
この熱量は時間とともに低下するので、とにかくすぐに似たような作品をつくる。
ただ、それをそのまま出すのは単なるパクリであり、劣化版です。
 
そう、たった一つを真似しただけでは。

オリジナリティをつくるには?

「オリジナリティとは既存のモノの掛け算」という考えが好きで、先ほどの流れに当てはめるのなら、
 
「作風A」にハマる→徹底的に真似る→「劣化A'」ができあがる
「作風B」にハマる→徹底的に真似る→「劣化B'」ができあがる
 
A'とB'が組み合わさって自分のオリジナルとなる。
 
といった感じ。
 
もちろん、A'とB'がうまく組み合わさらないこともあります。
しかし、どんどんと自分がハマったものがC'.D'.E'.F'と増えていけば、
 
A'とD'が組み合わさるかもしれないし、
場合によってはA'.D'.E'が化学反応を起こすこともある。
 
自分が大好きな作風が見つかるほど、オリジナリティの幅と深みが増すのです。

途中で読むのをやめてもOK

心から「こういう話が好き!」と思えるものに出会うことを目的なら、
インプットの途中で「違うな」と感じた作品は、無理して読み切る必要はないのかもしれません。
 
また当然ですが、小説に絞る必要だってないでしょう。
とにかく自分がワクワクするものに出会うことが何より大事なのです。
 
自分の知らない興奮の領域を広げること、それこそがインプットの本質なのかもしれません。
 
もし何かの参考になれば!