「そして怒涛の伏線回収」が怒涛過ぎた
まさに「怒涛」だった
水谷です。作家をしています。
先日、新宿でアガリスクエンターテーメントの「そして怒涛の伏線回収」を見てきました。
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そして、約2時間の公演の後、
何も覚えてねえ!ただただ良かった!
と興奮状態になっていました。
アガリスクエンターテイメントの舞台、観てきました。
— 水谷健吾@作家 (@mizutanikeng) 2017年9月16日
セリフ量と急展開が多過ぎて、良い意味でなんも覚えてなく、最後にただ「面白かった」と思えた
#その企画共謀につき
情報量多過ぎて頭パンパンになって、しばらく呆然としていたくらい。
これはヤバい!せっかくならおさらいしたい!
ということで、
台本を買ってしまいましたよ。
どんな作品なの?
ホームページから引用させてもらいます。
商店街の復興について話し合う商工会の面々や専門家たちが、立場の違いゆえに最初はぶつかり合いながらも、皆の意見が集まることで一つの解決策を導き出していく…!
という展開によって、伏線を回収することに喜びを見出した登場人物達が伏線回収ジャンキーとなり、当初の議題そっちのけで今までに出た要素を回収しようと血眼になる伏線回収地獄を描く、奇妙な会議コメディ。
その企画、共謀につき『そして怒濤の伏線回収』 – アガリスクエンターテイメント第24回公演『その企画、共謀につき』公演特設ページ
会議型のコメディ
あらすじとしては、
錆びれつつある商店街の活性化のため、アーケードを無くそうと提案するコンサルタントと、絆のシンボルであるアーケードを無くすなんてとんでもないと反対する商店街人たちが、一つの会議室の中でひたすらに話し合う物語。
話し合いが進む中で、各々の事情が明るみになり、時に個人的な私怨が関わりながらも、多数決の票があちこちへと動いていきます
有名作品で言えば、「12人の怒れる男たち」「12人の優しい日本人たち」「キサラギ」のようなイメージ。
そしてこの団体の過去作で似たようなものとして、「ナイゲン」「紅・白旗合戦」というど名作も作り上げています。
「紅白旗合戦」本編は「観劇三昧」 にて視聴できます(月額980円)
メタ的な伏線回収
このような会議型の作品では、最後の最後に今までの会話で出た要素が組み合わさり、最も大きな課題が解決していく「伏線回収」が醍醐味です。
本作では、その「伏線回収」をメタ的に捉えています。
登場人物たちが終盤で、「いやいや自分の要素が最終解決案に全然反映されていない!」と駄々をこね始めるのです。
そのため、そのキャラの要素をどうやって入れ込もうかと皆で再び話し合う。
同じくこちらの団体の過去作である「ワイフ・ゴーズ・オン」や「エクストリーム・シチュエーションコメディ」的な雰囲気がありました。
9/24まで新宿でやっているよ!
アガリスクエンターテーメント「そして怒涛の伏線回収」は9/24まで新宿で公演しています。
是非、ご覧ください!