作家にも「多動力」が必要そうなので語ってみる
ホリエモン「多動力」
水谷です。作家をしています
いやー、読みましたよ!「多動力」!
ビジネスマンや起業家にはもちろんですが、自分で作品を作ろうとしているクリエイターにもグサグサと刺さる内容でした。
ということで、気になったところをピックアップ。
(作家的に「おお!」と思った箇所から順にあげていくので、本書の順番とは前後することがあります)
見切り発車をしろ
やっぱりここですね。
5年間準備を費やして第一回のフェスを迎えるよりも、見切り発車でも良いから進めてしまって、不完全でも良いからとりあえずやってしまって、5年間トライアンドエラーを繰り返した方がクオリティも高く、お客さんも集まる。
まさにこれからのコンテンツ論ですよね。
「この日に本番をする」と決めてしまえば人はそこに向けて本気になります。
「準備が整ってから」で準備が整うことって絶対にないですから、足りないものがあっても走り出してしまうのが手っ取り早い。
「君の名は」がヒットした理由
この考察も面白かった!
3分の動画を斜め見している若者には、展開の遅い2時間の映画は耐えられない。
サクサク進んで、1:47に収めていたからヒットした。
確かに映画って若い世代からしたらちょっと重たいんです。
まさに今、スマホの登場によって「体感時間の大きなシフト」が起きていると言われていて、きっとこの感覚はあらゆるエンターテイメントに大きな影響を与えていくでしょう。
一昔前なら「短い」と言われていたものが、今では「長い」と言われている。
後から振り返ってみた時、2015,16年を堺にしてヒットした作品の性質に大きな隔たりが出来てきそうです。
このような時代の流れを意識してコンテンツを作っている人ってどれくらいいるのでしょうか?
おそらく今の大学生以下の子たちは無意識にやっている気がします。
参考記事:これからの小説は「スマホをいじりたくなる」感覚に勝たなければならない
肩書きを三つ以上持とう
1万時間あれば何かの分野で100人に1人になれる。そしてそれを三つ持てば100万人に一人のレアカードになり、重宝される。
もし今、肩書きが三つなければ理想の肩書きを書き出してみよう。手に入れるにはどうしたら良いか?1万時間を年収するにはどうしたら良いか?を書き出そう。
キングコング西野さん「魔法のコンパス」にも書かれている内容です。
関連記事:「魔法のコンパス」はクリエイターとして生きていくなら必見
普通の大学生がYouTuber(動画編集者でありパフォーマー)として活躍する時代。
ツールの発達や上手くなるための情報が増えたことで、一つのカテゴリーの中で「そこそこの作品」を作ることはそれほど難しいことではなくなりました。
そして、それをさらに極めるよりも、別の分野に飛び込んで組み合わせたほうが価値のある人材になりやすい。
「車輪の再発明」をしていないか?
「車輪の再発明」とは既に車輪という便利なツールが存在しているのに、それを0から作り上げようとしていること。
端的に言えば「ググれ」ということですね。
例えばKindleで本を出す方法はググれはすぐに出てきます。お金もかかりません。
それをわざわざ誰かに聞くというのは、相手の時間を奪っていることに他ならない。
また動画編集なら、上手い人の作品の表現を真似し、分からないところはそこだけググれば良い。
分厚い参考書を買って最初のページから見るのはどう考えても非効率です。
恥を書けば書くだけ自由になれる。
そしてこれですよ!
ホリエモンですら、彼の過去を周りはそれほど覚えていないですし、今となってはほとんど気にもとめていない。
勇気出ますよね。
あれこれ手を出して、恥をかいて、試行錯誤していく。
まとめるとこんな感じでしょうか。
もっと詳しい内容を知りたい方は是非購入してみてください。
ではではー!